2006年09月24日

模型:ポリススピナー

映画「ブレードランナー」(1982年)は、フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」が原作と言う事で当時SFファンの間では注目を集めましたが、ビジュアル面でも予想を超える出来に驚喜したものです(と言うかディック作品のハードウェア描写は全般的にレトロなので、そう言う意味では全くの別物ですね)。

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そのビジュアルデザインを担当したのがシド・ミードでした。で、監督のリドリー・スコットがミード氏を抜擢した理由と言うのが、その初画集「SENTINEL」を見たからとか。

meed_sentinel.JPG

この画集は本当に素晴らしいです。本国での出版が1979年ですが、私が買ったのは恐らくその1、2年後位だったかと。当時ミードの名前も知らなかったのですが、偶々大手書店の洋書コーナーで見かけ、その後も行く度に食い入るように眺めました(経済的に買う余裕が無かった、汗)が、ついには購入に踏み切った覚えがあります(原書で画集を買ったのはこれが最初で最後、他にフラゼッタも持ってますがこちらは貰い物…)。
補足:
 1979年公開のスタートレック劇場版のビジャーのデザインを
 ミード氏が担当していたので、日本でのミードの名前紹介は
 実はこちらの作品が最初でしょうか。

その後、前述の映画「ブレードランナー」や映画「トロン」のデザイン担当と言う事で一躍名を馳せ、1983年には日本での最初の展覧会が開催されてます。

mead_ticket.JPG

当時、偶然にも東京在住だったのは非常に幸運でした。しかも見に行った時はミード氏本人も来場されており、生ミードが見られました(笑、でもあの時会場で売ってた画集を買うお金があれば本人のサインも貰えたかもなぁ)。

その後も映画「2010年 宇宙の旅」「エイリアン2」等に参加し、1985年には講談社から画集「OBLAGON」が(当然邦訳付きで)出版されています。

mead_oblagon.JPG

内容的にはSENTINELと重なっていないのが嬉しかったですね。
さらにその後も幾多の映画や画集がありますが、私は温いのでこれ以降の画集等は未購入(汗)。
近年の有名処では∀ガンダムのデザインがありますが、フラットなんかは非常にミードっぽいデザインですね(主役機に関しては、そもそもヒーローロボデザインなんて言うものは伝統芸的なものの気がしますので、ミード氏のデザインは外人が和服を着ている様な違和感がありますね。まあそこが冨野監督の狙いだったのでしょうが)。

さて、前振り(長過ぎ)はこれ位にして本題のポリススピナーです。

spinner1.JPG spinner2.JPG

映画「ブレードランナー」に登場するエアカーみたいな空飛ぶ自動車はスピナーと呼称され、その中でも警察仕様のものがこちらのデザインでした。
実際の劇中に登場時は、青いボディにパトライトみたいなのが一杯くっついてましたが、この製品は御覧の様にシンプルな出来です(ミード氏の画稿(前述の展覧会のチケットに載ってますね)には非常に近しいですが)。と言うのも実はこのメディコムトイの製品は「バックトゥザフューチャー2」にこっそり登場していた未来車を製品化したものであって、決してポリススピナーを製品化したものでは無いからでした(笑、因みに販売されたのは3年位前の様ですね)。
なんでもブレードランナーの版権が非常にややこしい状態で取得が無理だったらしく、そこでブレードランナーのプロップ制作者が参加していた為にポリススピナーのプロップが流用利用されていたBTF2の版権を申請してみた所、目出度くも取得出来てしまった御陰で製品化されたと言う確信犯的物の様です。

製品は約1/18スケールで、左右のドアの開閉と特徴的な前輪の可変ギミックが付いてますが、オールプラスティック製なので持った感じはチープです。
写真ではミクロマンの女性素体を乗せてますが、本当に辛うじて無理矢理乗せられると言うサイズでした。

しかし結構人気があるのに何故か殆ど造形化されないのかの原因が今回判り、かつ変化球的手段を労して嬉しいサイズで模型化してくれた事には感謝です(正直ちょっと高いですが…)。
posted by FaianchCha at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 模型:etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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