2006年01月15日

模型:宇宙戦艦ヤマトメカニックファイル

宇宙戦艦ヤマトの本放送(1974〜1975)は途中から見始めた覚えがあります(始まった頃は表番組のハイジが山場で目が離せなかった、笑)。お話そのものが面白かった事もありますが、一番惹かれたのは、やはりそのメカニックデザイン。しかし当時は設定資料なんてものは一般には出て来なくて、自分で松本氏の漫画から一所懸命調べて描き起こした覚えがあります(ところがマンガではカットにより細部が異なり、結構いい加減だったんですよね)。
バンダイからはヤマト、コスモゼロ、ブラックタイガー、アナライザーのノンスケールモデル(ゼンマイ駆動)が出てたと思いますが、特にヤマトは酷かった(買ってあきれた友人から貰って、船体をパテで作り直そうとして挫折、破棄)。自分で買ったのはコスモゼロだけですが形状は良くゼンマイボックスだけカットしてプラ版で穴を隠した覚えがあります(これも今では破棄処分されてますが)。

1976年に参加した東京でのSF大会のおりヤマト製作秘話的企画があり、SF雑誌のイラスト等で活躍していた「スタジオぬえ」がそのメカ設定に深く関与していた事を知りました(当時既にぬえのファンでした)。「宇宙戦艦ヤマト大図鑑」の原画もこの時に拝見して、初めてそんな本があった事を知りました(時既に遅し、その時にはもう何処にも売ってないよ)。
そうそう、ひおあきら氏もヤマトのマンガを描いてるんですが(私この人の絵が生理的に受け付けなくて、おかげで「宇宙からのメッセージ」のメカも好きじゃ無いのよね)、その文庫版のカバーをぬえが描いてると言う理由だけで3巻とも(全部同じ絵の色変えだけなのに)買いましたよ。

1977年になって月刊OUT2号の特集(当時買ったけど後年、古本屋に千円位で売ってしまったな)や劇場公開(初日に徹夜で並んだぞ)で突然のように盛り上がりましたが、出た模型がバンダイのイメージモデルで物凄くがっかりしました。あと旧ヤマトも流石にゼンマイなし状態に金型改修されましたが元が元ですから・・・。当時、最初のまあ許せる模型は1/700でした。その後の1/500も1/700と似た形状です。1/1000はヤマト3の頃に新規金型で作成されたと記憶してますがやはり1/700似なので、結局最近にいたるまでバンダイ版ヤマトの形状は進化してなかったわけですね(一番の問題は戦艦大和の艦底形状に囚われ過ぎてる事、パース付き設定画からすれば潜水艦の様な丸みを帯びた形状が正解だと思う)。
そうそう、あまりの模型の出来の悪さに業を煮やしタミヤ1/700ウォーターラインを改造しようとまでしました(笑)。冷静に考えればそれってフルスクラッチと同義語ですよね、無謀な。結局、第1砲塔を作った所で挫折し(当たり前だ)大和1隻無駄にしました。

その後、劇場で「さらば・・・」を見て、地球艦隊のデザインには惚れましたが、お話自体は「これは何か違う」と思ってしまい、以降のヤマトにはあまり思い入れは持てませんでした。特に板橋メカになってからは。

近年ヤマトがPSでゲーム化される事になって、ぬえの宮武氏が新たに起こした設定画がありまして(とっても格好良いです)ポピニカ魂は多少なりともこのデザインの影響を受けていますが、個人的には現時点でのマスプロ品ではこの魂ヤマトが一番好きです。

それじゃ「このヤマトメカニックファイルはどうなの」ですが(やっと話がここまで来た)、パッケージ写真だけ見てると波動砲部の形状が魂版より退化してるな〜と思ってたんですが、いざ実物を見るとこれはこれでOKかなと思えて来ました。まあ結局は好みの問題ですが、私は板橋氏の描くただ穴の開いただけの様な波動砲表現が嫌いで、ぬえの宮武氏がパース付正面図で描いた様な波動砲部だけあとから取り付けた様な形状が好きなんですね(あと砲口が少し六角形なのが)。

長々と思い出と思い入れを語ってしまいましたが、バンダイから発売されたヤマトメカニックファイル(8種)の組み立てがやっと出来たのでその紹介もしておきます(笑)。
材質は外部装甲と細かいパーツはABS、内部構造はPVCのムクです。ただしパルスレーザー郡はPVC。第1〜3艦橋と砲塔は組み立てが必要ですが、それ以外は完成状態で封入されています。
全体的に形状、ディテールとも良好です。まあ簡易インジェクションやPVCなので精度は今一ですが許容範囲でしょう。PVC部分は微妙に変形してたりで、接合部等のはめ難い所もありますから、削るなり穴を広げるなりしました。ABSでパーティングラインが気になるところも消してみましたが、各船体部の接合ラインにとっても凄い隙間が出来るので些細な問題だった様な気もします(笑)。

先ずは他の所有模型との形状比較。上からポピニカ魂(1/625)、プラモデル(1/700)、メカニックファイルになります。

Yamato_TMP7.JPG

側面からのポピニカ魂との比較。魂版がPS版設定の影響を受けてるのが良く判ります。メカニックファイル版はどちらかと言うと旧設定画がベースと思われますが、艦底部は正面から見てちゃんと丸みを帯びた形状になってます(拍手)。

Yamato_TandM2.JPG

艦首部からのパース付き画像の比較。

Yamato_M.JPG Yamato_T.JPG

左がメカニックファイル、右がポピニカ魂。

最後に本製品の売りである内部構造の開示状態。

Yamato_M2.JPG

本当は艦橋下部の装甲も外れるのですが、一旦パルスレーザー等を外さなきゃいけないので面倒臭くてパスです。

次はアンドロメダが出ると言う事で楽しみです。しかしEXモデルでのPS版ヤマトの発売はどうなったのでしょう(西崎と松本が揉めたからだよな、きっと)。

【補足】
マスプロ品以外で製作されたヤマト造形物でもっとも気に入ってるのが此処。
「道楽おやぢのヤマト製作記」
http://www.geocities.jp/dourakuoyadi/
もともと2chに書き込みされてる頃から製作を見てましたが、素晴らしい造形センスと製作スピードです。
もう一つかなり昔から感心してるのが、CGの3Dでヤマトを作られている此処。
STATION T.T.B.
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ttb-hp/index.html
艦橋内部の構築には、凄いを通り越して神憑り的なものを感じさせます。最近やっと艦体部の製作が始まったのでホッとしてます(艦橋製作で燃え尽きちゃったんじゃないかと心配してました)。

【続く】
posted by FaianchCha at 15:05| Comment(8) | TrackBack(1) | 模型:アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やはりスタイルは魂がベストでしょうか。
個々人の好みもあるとは思いますが、私もシャープさとケレン味に富んだ同デザインが好きです。

メカニックファイル版はまた違ったアプローチみたいですね。
うーむ。これはかなり(いろいろな意味で)悩ましいアイテムです(笑
Posted by 紅竜 at 2006年01月16日 19:25
拍手!!
お見事なレビュウです。

でも、ヤマトが裏番組でハイジが表番組というのには反対だなぁ。猿の軍団が裏ならわかるけどね。(笑)

確かに波動砲発射口の形状の違い、メカニックファイルとポピニカ魂を比較すると明らかですね。劇場版「さらば・・・」以降の波動砲はメカニックファイル型にほぼ統一されているみたいですが、最初のヤマトはどうだったのでしょうか?
ゼンマイヤマトの波動砲は確かまん丸だったと思いますよ。

昨夜会社帰りにプラモ屋に寄って、ヤマトの1/700と1/1000プラモを見て来ましたが、ご指摘の通り艦底部は偏平でしたね。云われるまで気にしてませんした、ははは。

私がメカニックファイルに加えて欲しいヤマトのゲストメカは、
地球艦隊側では沖田艦・古代艦(ゆきかぜ)・パトロール艦(ゆうなぎ)など。
白色彗星帝国側では大型空母(バルゼー艦隊)・ミサイル艦(ゴーランド艦隊)・超巨大戦艦など。
Posted by 牛乳屋 at 2006年01月18日 21:47
> 紅流様へ
この手の商品はプラモと違って販売寿命が短いのであんまり悩んでもいられないんですよね(消費者に考える時間を与えないのも販売の上等手段ですね、笑)。

> 牛乳屋様へ
最初のヤマトは私も良く覚えてませんね、何しろ入手していきなり削りましたから(笑)。今手元にある組立説明図の側面図ラインだけならその後のプラモと同じ雰囲気。でも所詮スプリングミサイルの発射口でしたからねぇ。
現在の全てのプラモは波動砲口周辺が平らで変なのですが、メカニックファイルは自然なラインなのが良い所ではあります。

> 私がメカニックファイルに・・・
しかしこのシリーズだと正直置き場には困ります。落下でもしてバラけた日にはパーツ探しが地獄ですよ。
Posted by FaianchCha at 2006年01月19日 00:05
>> 落下でもしてバラけた日にはパーツ探しが地獄ですよ。

大丈夫、真田さんが予備のパーツをいっぱい付けといてくれますから。
Posted by 牛乳屋 at 2006年01月19日 21:38
相変わらずスパイスの効いたレビューにコチラも本腰を入れてお答えをしなければと思っていましたら早、4日(笑)。

メカニックファイル、良さそうですね!!
アンドロメダも発売される事ですし、
私も見つけ次第ロックオンしたいと思います。

しかし素敵なレビューに感動しました。
ブラボー&ハラショー!!

※FaianchChaさんが紹介されるサイト様って、
何か凄いトコばっかですよねぇ。
いるんですよね、世の中には・・・。
プラモ教室とか開いて欲しいっす、ダハハ。
Posted by tomobuu at 2006年01月20日 20:39
 宇宙戦艦ヤマトというと古代進の声優をやっていた富山敬(本名;邦親)氏を思い出しますね。ガンダムの基礎というかそれ以前の宇宙SFの熱狂が思い出されます。
 このアニメではヤマトの波動エンジンの設計図はイスカンダルのサーシアが乗った宇宙船が火星にようやくたどり着いた宇宙船から届けられました。
 同様な話は、第二次世界大戦中の日本初のジェットエンジンネー20というのがあります。これは戦局が悪化していた昭和19年の頃の話で、メッサーシュミットのエンジン設計図がUボートで北極海廻りで日本にもたらされた話です。海軍技術廠はその力の限りを尽くして無謀にもこのエンジンの開発にのりだします。
 その中で最重要課題が推力軸受用座金の耐久性でした。これをクリアーしたのが島根県の安来の鋼(現;日立金属)であったらしいです。これにより国産ジェットエンジンは成功したのですが戦局を大きく変えることは出来ず、終戦とともに開発計画は中止したらしいです。
Posted by 出雲語部 at 2008年06月23日 06:12
出雲語部様、初めまして。
ジェットのメッサーシュミットは田宮の1/100で昔作りました(笑)。
松本零士氏とかは当然戦史には詳しいでしょうから、そんなエピソードも下敷きにしているかもですね。
Posted by FaianchCha at 2008年06月23日 12:10
 クボタの発動機なんかもロマンがあっていいんじゃない?
Posted by 十神山 at 2015年01月12日 18:30
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